研修医としての思いと現在地 現在、ICU（集中医療部）で働く、研修医２年目の（※インタビュー時）櫻井さんに、仕事内容について伺いました。「研修医はローテーションでまわっている。診療科ごとによって仕事の内容は変わるのですが、基本的には朝に自分の担当患者のもとにいき、その日の病態や昨日からの経過等を把握して、上級医の先生と相談し診療を決めていく事が多いです。」 各科にて見学や処置の助手として、上級医の先生をサポートしていく仕事になります。 さまざまな診療科を学び、医師としての勉強や経験を積みながら過ごす中で、大変に思う事は「責任感が大きな仕事である中で、求められている事も大きく、自分はまだ駆け出しで、一人でできることは小さいのでそれが大変です。」それでも以前には上手くできなかった手技ができるようになったり、患者さんにお礼を言われたりすると喜びを感じ、自身の成長を実感しながら日々研磨されています。高校時に見た、裏で頑張る医師の姿 医師をめざしている川合さんに、その思いを伺いました。「小さい頃は漠然と医師という職業に興味を持っていましたが、高校生の時に初めて裏側で頑張る医師の姿を見る機会があり、普段見ることが出来ない現場を見て、なんてやりがいのある仕事なんだろうと思いました。」同時期に、闘病中だった父との別れを経験し、「自分の無知さと無力さを感じました。悔しい思いと、もっと理解したかった思いを強く持ち、この経験がより医師を目指す理由となっています。」今もその思いが川合さんを支えています。６年間の大学生活、大切にしているもの 「１年次は他学部と同じカリキュラムで専門の授業も少しあります。本格的には２年次から、身体の基礎から疾患について学び、3年次から基礎研究や各科について深く学びます。そして、4年次の秋から病院実習が始まります。」大学では４つの部活動・サークルに入り、「医学部は勉強だけじゃなく、コミュニケーション能力も大事です。幅広い経験を通して、様々な感性と信頼関係の構築勤務先：金沢大学附属病院 研修医（３年目） ※現在の研修診療科は救急科 出身校：石川県立金沢泉丘高等学校 金沢大学 医薬保健学域 医学類出身校：石川県立金沢泉丘高等学校について学びました。学生でしかできない事がたくさんあるので…」また、同級生との繋がりでは、「同学年ではお互いに情報を共有しあって頑張っています。医学という膨大な量の勉強では、皆と協力して勉強していくことが特に大事なことです。」誰かを助けたい！ヒーローに憧れた少年は誰かを助ける医師の道へ 医師をめざすきっかけは、少年の時にヒーローに対する憧れを抱いていて、漠然と進路には人助けが出来るようなお仕事をと考えていました。 「漫画のブラックジャックで突出した技術に憧れを抱いて、周りの支援や指導のお陰もあり医師という夢を実現させることができました。」とその思いに真っすぐに医師をめざした櫻井さん、医師をめざす学生の皆さんへ「まず医師を目指して勉強を頑張っている人がいることを嬉しく思います。未来のために頑張ることも大事にしながら、今目の前にあることも楽しみながら頑張ってほしい、いつの日か一緒に働きましょう～」とエールを送ってくれました。研修医としては２年間の初期研修医期間を終えるとさらに専門性の高い後期研修医期間に入ります。「初心を忘れずに患者さんにとって最大限の利益があるような治療を提供できる医者になりたい。」と、これからさらなる知識と技術、経験を学びながら医師としての道を進んでいきます。経験から伝える、あきらめてほしくない医師への道 裕福な家庭でないと医学部に進めない等、進学をあきらめている人がいたら、ぜひ伝えたい思いがあります。「私自身が裕福な家庭ではなく、それでもここまで進学・進級できたという事実があります。石川県には地域枠があり、県から支援を受けることができ、家庭の事情で医者を目指せないということはないと皆に知ってもらいたい。」他にも様々な制度があり、医師になる道への大きな希望と支えになっています。「私は産婦人科医になりたいと思っています。喜びの瞬間である出産を支える、女性に寄り添う医師をめざしています。」27櫻井 佑基さんYuki Sakurai川合 育美さん所 属：金沢大学 医薬保健学域 医学類６年生 Ikumi Kawai金沢大学特集ページ医師としての伸びしろを作り、経験を積む研磨の期間医者をめざす、興味がある学生へ贈るメッセージあきらめない強さと自身を信じる気持ち研修医学 生
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