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それぞれの科目の内容が関連しあう相互連携を重視した構成になっています。
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「こころとからだのしくみ」で学習するからだのしくみを根拠として、介護実践について「生活支援技術」学習するというように、根拠と結び付けて学習していくようにしましょう。
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認知症高齢者や医療依存度の高い高齢者などが増えてきている状況に対応できるようになるための学習内容が強化されています。
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「人間関係とコミュニケーション」、「介護課程」、「認知症の理解」などの科目について介護実践を意識して学習していきましょう。
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「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正を受けて人間の尊厳と自立、自己決定権の尊重が重要な柱とされています。
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「人間の尊厳と自立」等の科目では、人間の尊厳の保持と自立という考え方をきちんと理解したうえで、学習を進めることが重要です 。
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「介護技術」から「生活支援技術」に転換され、支援に重点が置かれています。
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「生活支援技術」について、その人の生活を理解し、個別性を重視した介護をおこなうという考え方を理解して学習を進めましょう。
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【学習のポイント】
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領域:人間と社会 |
科目 |
学習の目的 |
ポイントとなる項目 |
人間の尊厳と自立 |
「人間」の理解を基礎として、人間としての尊厳の保持と自立・自律した生活を支える必要性について理解し、介護場面における倫理的課題について対応できるための基礎となる能力を養う。 |
●基本的人権の尊重 ●生存権 ●自立と自律 ●介護の倫理 ●虐待 ●権利擁護 ●アドボカシー
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人間関係とコミュニケーション |
介護実践のために必要な人間の理解や、他者への情報の伝達に必要な、基礎的なコミュニケーション能力を養う。 |
●自己覚知 ●他者理解 ●ラポール ●コミュニケーションの定義と種類 ●コミュニケーションの技法 ●道具を用いたコミュニケーション
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社会の理解 |
個人が自立した生活を営むということを理解するため、個人、家族、近隣、地域、社会の単位で人間をとらえる視点を養い、人間の生活と社会のかかわりや自助から公助に至る過程について理解する。 わが国の社会保障の基本的な考え方、歴史と変遷、仕組みについて理解する。 介護に関する近年の社会保障制度の大きな変化である介護保険制度と障害者自立支援制度について、介護実践に必要な観点から基礎的知識を習得する。 介護実践に必要とされる観点から、個人情報保護や成年後見制度などの基礎的知識を習得する。
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●家族や地域社会とのかかわり ●ライフスタイルの変化 ●社会保障の基本的な考え方 ●日本における社会保障制度の歴史 ●社会保障制度の仕組み ●年金・医療保険の概要 ●介護保険制度の仕組みの基礎的理解 ●障害者自立支援制度の動向 ●成年後見制度 ●高齢者虐待防止法
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領域:介護 |
科目 |
学習の目的 |
ポイントとなる項目 |
介護の基本 |
「尊厳の保持」「自立支援」という新しい介護の考え方を理解するとともに、「介護を必要とする人」を生活の観点からとらえる。 介護における安全やチームケア等について理解する。
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●「社会福祉士及び介護福祉士法」の介護福祉士の定義、義務 ●日本介護福祉士会の倫理綱領 ●QOLの考え方 ●利用者主体と自立の考え方 ●ICF ●ノーマライゼーション ●リハビリテーション ●その人らしさの理解 ●生活ニーズ ●ケアマネジメント ●ケアプランについて ●介護サービスの概要 ●介護サービス提供の場 ●多職種連携
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コミュニケーション技術 |
介護を必要とする者の理解や援助的関係、援助的コミュニケーションについて理解するとともに、利用者や利用者家族、あるいは多職種協働におけるコミュニケーション能力を身につける。 |
●傾聴 ●共感 ●質問の技法 ●相談・助言・指導の技法 ●利用者の特性に応じたコミュニケーション
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生活支援技術 |
尊厳の保持の観点から、どのような状態であっても、その人の自立・自律を尊重し、潜在能力を引き出したり、見守ることも含めた適切な介護技術を用いて、安全に援助できる技術や知識を習得する。 |
●生活支援のあり方 ●バリアフリー化 ●福祉用具の活用 ●整容・口腔ケア・更衣など身仕度における介護技術 ●体位変換・車いす介助・歩行介助など移動・移乗の介護技術 ●誤嚥予防など食事における介護技術 ●感覚機能・運動機能・認知機能が低下している人の生活支援技術
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介護過程 |
他の科目で学習した知識や技術を統合して、介護過程の展開、介護計画の立案など、適切な介護サービスの提供ができる能力を養う。 |
●介護過程の意義と目的について ●アセスメント ●介護計画の立案 ●援助の実施、評価
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領域:こころとからだのしくみ |
科目 |
学習の目的 |
ポイントとなる項目 |
発達と老化の理解 |
発達の観点から老化を理解し、老化に関する心理や身体機能の変化の特徴に関する基礎的知識を習得する。 |
●発達段階説 ●発達課題 ●老化の定義 ●老年期の発達課題 ●身体機能の変化 ●記憶・知能の変化 ●喪失 ●適応機制 ●高齢者に多い疾患 ●脳血管障害 ●パーキンソン病 ●関節リウマチ ●老人性難聴 ●誤嚥性肺炎 ●糖尿病
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認知症の理解 |
認知症に関する基礎的知識を身につけるとともに、認知症のある人の体験や意思表示が困難な特性を理解し、本人のみならず家族を含めた周囲の環境にも配慮した介護の視点を習得する。 |
●認知症高齢者の現状 ●認知症介護の歴史 ●認知症の定義 ●認知症の診断基準 ●認知症の原因疾患 ●認知症の中核症状と周辺症状 ●地域包括支援センター等の地域福祉 ●チームアプローチ ●多職種との連携と協働 ●家族へのレスパイトケア |
障害の理解 |
障害のある人の心理や身体機能に関する基礎的知識を習得するとともに、障害のある人の体験を理解し、本人のみならず家族を含めた周囲の環境にも配慮した介護の視点を習得する。 |
●障害のとらえ方 ●ICIDHからICFへの変遷 ●法律での障害の定義 ●障害者福祉の基本理念 ●視覚障害、聴覚・言語障害、肢体不自由、内部障害、知的障害、精神障害、発達障害、難病などの医学的理解と心理的理解 ●家族への支援 ●多職種との連携と協働 ●地域におけるサポート体制
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こころとからだのしくみ |
介護技術の根拠となる人体の構造や機能、介護サービスの提供における安全の留意点や心理的側面への配慮について理解する。 |
●欲求や記憶について ●脳・骨・感覚器・循環器・呼吸器・消化器・泌尿器・生殖器・内分泌器の仕組みとはたらき ●身仕度・移動・食事・入浴・排泄・睡眠に関連した心と身体の仕組みとその機能低下が及ぼす影響
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