2020年2月号 Vol.426
特集
ホントの自治体病院経営で
「424病院リスト」を乗り越えろ!
ホントの自治体病院経営で
「424病院リスト」を乗り越えろ!
◆ 毎月10日発行
◆ A4判変型 96ページ
◆ 定価:本体1,200円+税
◆ 定期購読料:本体14,400円+税
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今月の特集
特集 ホントの自治体病院経営で
「424病院リスト」を乗り越えろ!
2019年9月に厚生労働省が発表した「再編を含めて再検討を求める公立・公的病院424病院リスト」は、医療界内外を巻き込んで大きな話題となったが、改めて自治体病院のあり方を問う機会になったとも言える。「採算性」「繰入金」が強調されがちな自治体病院経営だが、地域における生活インフラを維持するための必要経費ととらえれば、繰入金類も一概に「無駄」と切り捨てるわけにはいかない。本特集では、「地域における生活インフラ」という視点、また「自治体病院に必要な医療機能をどう見極めるか」という視点から、第一人者の見解や実際の自治体の取り組みを紹介し、自治体病院のあり方について考察してみる。
- ● 主張 自治体病院の声
-
「424病院リスト」の指標に出ない機能も
踏まえてあり方を議論すべき
小熊 豊
公益社団法人全国自治体病院協議会 会長 - ● 提言 医師出身首長の声
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自治体病院の経営管理者として
住民を巻き込み方向性を定めるべき
山中光茂
医療法人社団しろひげファミリー
しろひげ在宅診療所理事長・院長/前松阪市長 - ● 実践① 先達の取り組み
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地域の医療事情を見据え
地道な経営努力で黒字を持続
世古口 務
松阪市民病院総合企画室副室長
診療部経営担当 - ● 実践② 自治体病院の取り組み
-
地域医療を守るには首長の決断と
現場の経営意識醸成が必須
佐賀県・町立太良病院 - ● コラム
- 「自治体またぎ再編」の先進地域・兵庫県の場合
- ● 実践③ 自治体の取り組み
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市をまたいで病院を統合
財政的負担より地域インフラ確保を重視
佐賀県多久市、小城市 - ● 追記 問われる自治体病院経営
-
「424病院リスト」が投げかけた
論点を深掘りできるか
- 病院トップの経営者魂
-
ソフトとハードの両面を整備して
自院の強みを活かすことで
地域ニーズに応えていく -
橋本郁郎
社会医療法人熊谷総合病院 理事長
(埼玉県熊谷市) - 病院新時代
-
救急医療の拡充と産科を充実
地域の中核病院をめざす -
社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院
(沖縄県中城村) - 特別インタビュー
-
一流の経営者が贈る
病院トップへのメッセージ
黒川 清 日本医療政策機構代表理事
次号予告 2020年3月号 Vol.427(2020年2月10日 発行)
特集 調整会議は教えてくれない
「入院単価4.98万円」病院の経営術(仮題)
病院機能の分化と役割分担は、医療政策の大きな柱となっているが、病床機能報告が示すような「高度急性期」「急性期」「回復期」「慢性期」と明確に切り分けられるケースはむしろ少ない。ややもすると経営層の自己認識と病棟の実態の乖離に気づかないことさえある。そこで今回は、「入院単価」を軸に、収支見込みや設備投資など、病院経営のあり方を考察する。