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2016年7月号

2016年7月号 特集1
感染症や下痢への対応は万全ですか?
栄養管理のリスクマネージャーをめざそう
毎月20日発行
A4判 96ページ
定価:1,188円(税込)
定期購読料:14,256円(税込)
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特集1感染症や下痢への対応は万全ですか? 栄養管理のリスクマネージャーをめざそう

☺ From Editors
複雑な病態を呈し、多剤服用している高齢者。腸内環境が乱れ、下痢などのリスクが高いことが少なくない。 本特集はこうしたリスク管理へ対応するため、各施設におけるリスク対策を紹介。 栄養管理のリスクマネージャーとして活躍できる管理栄養士の道を考察していく。

  解説1 主として栄養管理にかかわる 医療関連感染の原因とその対策
中澤 靖(東京慈恵医科大学附属病院 感染対策室長)
  解説2 経腸栄養の症例から下痢対策を考える
石田順朗(医療法人社団七仁会 田園調布中央病院 総合診療科 副院長)
  解説3 薬剤や腸管浮腫などの下痢の原因を特定し、その低減につながる組成の濃厚流動食を選択する
秋山好美(社会医療法人財団石心会 埼玉石心会病院 コメディカル部 栄養室室長)
  事 例 経口摂取から経腸栄養管理まで多様な便秘と下痢に粉末の食物繊維で対応する
医療法人社団永生会 永生病院
  Topics 医療界で広がる食品のもつ機能への注目 胃がんや胃炎の治療をサポートする乳酸菌の力とは

特集2 一歩先を読んで先手を打とう! 高齢者の脱水予防と栄養管理

急性期においては、適切な水分管理を行なわないと腹水や胸水を発症させ、患者を重篤な状態へと陥らせてしまう。慢性期においても脱水の兆候を見落とすと、食欲低下やそれに伴う低栄養のリスクを高めてしまう。本特集では、こうしたリスクを未然に防ぐためのポイントについて実践事例を紹介する。

  解説 患者の身体状態を見極め 適切な水分管理につなぐ
谷口英喜(済生会横浜市東部病院 周術期支援センター長/栄養部部長)
  病院における脱水症予防の取り組み ハイポトニックの経口補水液で脳血管疾患のリスク低減を図る
日本大学病院
  特養における脱水症予防の取り組み 味に考慮しながら入所者へ水分と共にエネルギー摂取を促す
特別養護老人ホーム 風かおる里

タフになる講座 管理栄養士のプライド

Pride.1 「食べる」をあきらめない特養でのケア
髙橋樹世(社会福祉法人豊島区社会福祉事業団 特別養護老人ホーム風かおる里・主任管理栄養士)
Pride.2 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳(医療法人ゆうの森 理事長)
Pride.3 プレゼンテーション力を高める
真壁昇(関西電力病院 疾患栄養治療センター)
Pride.4 栄養士が知っておくべき薬の知識
林宏行(日本大学薬学部薬物治療学研究室  教授)
Pride.5 時代の空気を読む
藤井将志(特定医療法人谷田会 谷田病院 事務部長)
Pride.6 口のミカタを知る
飯田貴俊(神奈川歯科大学大学院 歯学研究科 講師)
監修:戸原玄(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科老化制御学系口腔老化制御学講座高齢者歯科学分野 准教授)
Pride.7 お世話するココロ
宮子あずさ(看護師・随筆家)

その他注目記事!

  ダイエットセラピー 新・食に焦点
 ▶ 社会福祉法人恩賜財団済生会支部群馬県済生会 群馬県済生会前橋病院(群馬県前橋市)
真空調理を活かした 減塩食
  今月の人〈Bright Youth〉
 ▶ 松田紀子(薬樹株式会社)
  Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
 ▶ 第九十九話「ブダペストのお寿司
  緊急企画
 ▶ 第30回管理栄養士国家試験から考える 管理栄養士の未来像
問題意識をもって自ら考える 新たな管理栄養士の育成をめざす
  Leader's School Lesson
 ▶ Lesson1 フィジカルアセスメントから画像診断まで臨床栄養管理のスキルアップ講座
谷口英喜(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科 教授)
 ▶ Lesson2 在宅患者を支えて看取る栄養評価とマインドアセスメント
岡田晋吾(医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)
 ▶ Lesson3 適切な製品の選択とリスク管理の実践経腸栄養のエキスパートをめざそう
水野英彰(医療法人社団悦伝会 目白第二病院 副院長)
 ▶ Lesson4 明日から実践できる症例の見極め方~急性期から慢性期まで~
佐藤亮介(社会医療法人近森会 近森病院 臨床栄養部科長)
  栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第36回〉
 ▶ 患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(かとう内科クリニック 管理栄養士)
栄養指導で患者さんに教えられることも 話しやすい場づくりが大事です
  熊本地震レポート―2つの病院の事例を追う―
 ▶ そのとき、管理栄養士はどう行動したのか? そして何が求められたのか?
  フードサービス最前線
 ▶ 徳島赤十字病院(徳島県小松島市)
病院内に"くつろげる空間"をつくり 不安な心に癒やしを届ける
  Event report
 ▶ いろうレストラン・キッズ 摂食嚥下障害児に食べる楽しみを 専門スタッフによる食事の提供
  世界の病院食・術後食〈第91回〉
 ▶ 丸山道生(医療法人財団 緑秀会 田無病院 院長)
管理栄養士がいないというカザフスタンの栄養の担い手は?
  栄養経営士ストーリー〈NME STORY〉
 ▶ 竹内智恵子(JA長野厚生連佐久総合病院 佐久医療センター)
  病院・施設の栄養サポートおやつ[番外編]
 ▶ 嚥下調整食・中華粥ゼリー

次 号 予 告    2016年7月20日 発売

特集
効果と副作用を理解していますか? 糖尿病患者の薬と食事を考えよう

インスリンの分泌の促進、糖分の吸収の遅延、インスリン抵抗性の改善、肝臓の糖の産生の抑制、以上の4つからなる糖尿病治療薬。具体的にそれぞれの薬剤に応じてどのような食事を提案すればいいのか、事例をもとに考える。

特別鼎談
栄養指導が変わった今こそチャンス 嚥下調整食で在宅療養者への道を拓こう

藤島一郎 氏(浜松市リハビリテーション病院 院長)
菊谷 武 氏(日本歯科大学 口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長)
栢下 淳 氏(県立広島大学 人間文化学部 健康科学科 教授)