since1980
人間性豊かな活力のある地域社会の創造をめざす 総合ヘルスケア情報企業

2017年10月号

2017年10月号 特集
制限食一辺倒から脱皮せよ!
食べてなんぼの栄養指導
毎月20日発行
A4判 84ページ
定価:1,188円(税込)
定期購読料:14,256円(税込)
▶ ご購入はこちら バックナンバー 次号予告
編集部公式ページへようこそ

特集 制限食一辺倒から脱皮せよ! 食べてなんぼの栄養指導

従来、栄養指導といえば糖尿病や高血圧症、脂質異常症など、生活習慣病に対する食事改善指導、生活改善指導が中心だった。第一に想定される対象者は、まだ働き盛りの世代ではなかっただろうか。しかし昨今、糖尿病患者の半数以上は60歳以上だと推定されていることからも言えるように、栄養指導の対象となる患者は高齢化が著しい。すると患者は主疾患以外にもフレイルや嚥下障害、認知症、低栄養などの問題を抱えているケースが増える。さらにこの問題に拍車をかけるのが、医療・介護の財源が不足するなか、病院の入院期間の短縮、病床数の削減、病院や介護老人保健施設の在宅復帰に対する加算算定、特別養護老人ホームの入居条件としての要介護度の引き上げなど、国により在宅療養が押し進められている現状だ。そうしたなかで、従来の栄養指導は果たして通用するだろうか?全身状態や生活状況を正確に把握せずに、教科書的な制限食の指導を行っては、結果的に病態の悪化を招きかねない。今、栄養指導の考え方の転換が求められている。

その他注目記事!

●RD's Kitch~メニューをどうぞ~
IMSグループ医療法人社団明芳会
横浜旭中央総合病院
(横浜市旭区)
頻回食を取り入れてリスク低減を図る易消化Ⅲソフト食
●今月の人〈Bright Youth〉
位田万姫(千葉市立海浜病院)
●学会レポート
日本災害食学会2017大会
●Leader's School
Lesson1 フィジカルアセスメントから画像診断まで
臨床栄養管理のスキルアップ講座
谷口英喜 (神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科 教授)

Lesson2 在宅患者を支えて看取る栄養評価と
マインドアセスメント
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

Lesson3 明日から実践できる症例の見極め方
~急性期から慢性期まで~
佐藤亮介 (社会福祉法人函館厚生院 函館五稜郭病院 管理栄養士)
●栄活!
一 「食べる」をあきらめない特養でのケア 髙橋樹世
二 命に向き合う在宅医療物語 永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める 真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識 林 宏行
五 時代の空気を読む 藤井将志
六 口のミカタを知る 齋藤貴之(監修:戸原 玄)
七 お世話するココロ 宮子あずさ
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百十四話 「くだものクラブ」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第51回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部食物栄養学科講師 管理栄養士)
●栄養士実践レポート隊員報告〈第8回〉
治療食のイメージ払拭を狙った料理教室を開催
●食事サポートの"いま"を追う!!
こんなにおいしい・簡単・便利!
〝冷凍介護食〟の新たな可能性に迫る
●NME 対談〈第5回〉
医療法人社団 顕心会 伊奈中央病院
薄田和昌 × 荒井昌子
●TREND NEWS
第2回全国介護福祉総合フェスティバル in 横浜
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第47回〉
カルシウム補給 お月見ミルク団子

ほか

次 号 予 告 2017年11月号(2017年10月20日 発行)

特集  下痢や逆流などのリスクをチャンスに変える! 多職種の信頼を勝ち取る経腸栄養の実践

経腸栄養を開始した患者に下痢や逆流が生じると、他職種から経腸栄養そのものの非難を受けることがある。このような場合、落ち込む前に経腸栄養を理解してもらうための説明や適切な経腸栄養の提案ができていたかどうか振り返ったことはあるだろうか。下痢や逆流などのリスクこそ他職種に適正な経腸栄養について理解してもらうチャンス。どうプレゼンすればいいのか、事例をもとに紹介する。