since1980
人間性豊かな活力のある地域社会の創造をめざす 総合ヘルスケア情報企業

2017年11月号
2017年11月号
特集
いつから始める? どこから始める?
経腸栄養 はじめの一歩
毎月20日発行
A4判 76ページ
定価:1,188円(税込)
定期購読料:14,256円(税込)
 

今月の特集

特集   いつから始める? どこから始める?
経腸栄養 はじめの一歩

絶食患者への栄養管理は、腸が使えるならば早期に経腸栄養を開始し、免疫力の低下防止や必要栄養量の確保を行うよう取り組まなければならない。だが、多くの管理栄養士は経腸栄養開始の提案や栄養剤の選択など上手にアプローチできず、悩んでいるのではないだろうか。

本特集では、経腸栄養管理に一歩踏み出した管理栄養士の事例をもとに、そのアプローチ法を学んでいく。

Step1●周術期
エビデンスと介入手順を明示して
心臓血管外科領域の早期経腸栄養を実現
福勢麻結子(医療法人社団 明芳会 イムス葛飾ハートセンター 栄養科 副主任)
Step2●ICU
ICU病棟で敬遠されがちな経腸栄養
適切な栄養プランの提案で早期開始を実施
工藤雄洋(社会福祉法人恩賜財団 済生会横浜市東部病院 栄養部 課長)
Step3●急性期
肺炎の禁食から脱しよう
具体的なプランニングで早期経腸栄養を遂行する
上條広高(JA神奈川県厚生連 相模原協同病院 栄養室 室長)
Step4●療養期
徹底した患者優先の経腸栄養管理で
管理栄養士本来の責務を全うする
吉崎 彰(医療法人財団 愛慈会 相和病院 栄養科)

その他注目記事!

●RD's Kitch~メニューをどうぞ~
香りや風味で食欲を刺激する食塩調整食
東京都立大塚病院(東京都豊島区)
●今月の人〈Bright Youth〉
飯島栞璃(千葉市立海浜病院)
●Practical Report
循環器疾患患者の在宅復帰を見据えた栄養管理
●Leading Report
唾液の免疫機能を向上させ 感染症予防につなぐ
●Leader's School
【Lesson1】 フィジカルアセスメントから画像診断まで
臨床栄養管理のスキルアップ講座
谷口英喜 (神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科 教授)

【Lesson2】  在宅患者を支えて看取る栄養評価と
マインドアセスメント
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

【Lesson3】  明日から実践できる症例の見極め方
~急性期から慢性期まで~
谷平恵理子 (監修:桐谷裕美子)
●栄活!
一 「食べる」をあきらめない特養でのケア
髙橋樹世
二 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める
真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識
林 宏行
五 時代の空気を読む
藤井将志
六 口のミカタを知る
齋藤貴之(監修:戸原 玄)
七 お世話するココロ
宮子あずさ
●Seminar Report
ヘルスケア・レストラン特別セミナー通信①
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百十五話 「小さなスーパーへ」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第52回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部食物栄養学科講師 管理栄養士)
●緊急企画!!
『ヘルスケア・レストラン』編集部PRESENTS
「栄養経営士」資格認定試験予想問題
●嚥下食 HOT NEWS
そのお粥、離水していませんか?
安全においしく食べられるお粥づくりへの挑戦
●世界の病院食・術後食〈第99回〉
丸山道生(医療法人財団緑秀会 田無病院 院長)
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第48回〉
レクリエーション さつまいも餅

次 号 予 告 2017年12月号(2017年11月20日 発行)

特集   低栄養にさせない
高栄養な嚥下調整食

嚥下機能が低下した方には嚥下機能評価を実施し、適した物性にて食事提供がなされている。だが、ソフト食やミキサー食は調理工程で加水されるため、分量は多くなるが摂取できるエネルギー量は少なくなってしまう。十分な栄養摂取ができなければ、サルコペニアに陥るリスクを高めてしまう。

そこで、嚥下調整食でエネルギーアップに取り組む施設をピックアップ。少量高エネルギーを実現しながら食べてもらう工夫と対策を紹介する。