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2018年1月号
2018年1月号
特集
体内の潮目を見落とすな
命の水の"量"と"質"
毎月20日発行
A4判 84ページ
定価:1,188円(税込)
定期購読料:14,256円(税込)
 

今月の特集

特集   体内の潮目を見落とすな
命の水の"量"と"質"

体液管理は栄養管理の基本となっており、病態や病期、循環動態の安定によっても介入の仕方が変わってくる。水分のIN・OUTの確認や水分摂取量の設定の仕方、看取り期における脱水と絞りの見極めなど、さまざまな注意点があるが、どうしたら円滑な水分管理ができるのだろうか。ここでは、栄養管理のベースとなる水分管理の重要性を改めて学んでいく。

解説
水分・電解質異常への対応を考える
病態を読み、リスクを未然に防ぐポイント
志越 顕(京浜病院 副院長)
事例1 糖質
脱水症の背後に高血糖あり
「どこに・何が・どのくらい」存在するかを見極める
熊谷直子(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター 栄養部)
事例2 食塩
水分管理の裏には食塩管理アリ!?
腎臓病患者の治療に合わせた栄養指導の実践
吉田朋子(北里大学病院 栄養部 科長補佐)
事例3 電解質
利用者本来の命の道筋を守る
習慣化された水分補給の実施
阿部咲子(介護老人保健施設スカイ)

栄養士応援企画 知りたい! 厨房機器活用のコツ

人手不足を強力に支える
相棒メニューをご紹介

その他注目記事!

●RD's Kitch~メニューをどうぞ~
独立行政法人 国立病院機構
東埼玉病院(埼玉県蓮田市)
咀嚼や嚥下のしやすさに配慮した筋ジストロフィー食
●Leader's School
【Lesson1】 フィジカルアセスメントから画像診断まで
臨床栄養管理のスキルアップ講座
谷口英喜 (神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科 教授)

【Lesson2】  在宅患者を支えて看取る栄養評価と
マインドアセスメント
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

【Lesson3】  明日から実践できる症例の見極め方
~急性期から慢性期まで~
佐藤亮介 (社会福祉法人函館厚生院 函館五稜郭病院 管理栄養士)
●Seminar Report
ヘルスケア・レストラン特別セミナー通信③
●栄活!
一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
横山奈津代
二 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める
真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識
林 宏行
五 時代の空気を読む
藤井将志
六 口のミカタを知る
猪原 健(監修:戸原 玄)
七 お世話するココロ
宮子あずさ
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百十七話 「駅弁の孤独な幸せ」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第54回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部食物栄養学科講師 管理栄養士)
●Kitchen Strategy
再加熱カート「エルゴサーブ」を導入し栄養管理と病院経営に寄与する
●フードサービス最前線〈第99回〉
社会福祉法人マザアス 特別養護老人ホームマザアス日野(東京都日野市)
最期までその人らしく生きるを支えるため
おいしく高エネルギーな嚥下食を提供
●今月の人〈Bright Youth〉
気田真弓(医療法人社団和光会 総合川崎臨港病院)
●世界の病院食・術後食〈第100回〉
丸山道生(医療法人財団緑秀会 田無病院 院長)
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第50回〉
カルシウム補給 豆腐のレアチーズケーキ

次 号 予 告 2018年2月号(2018年1月20日 発行)

特集   食後高血糖をどう抑えるか
糖質コントロールに注目した栄養管理

今までは多くの糖尿病患者に対し、いかに摂取エネルギー量を低減させるかという点に重きを置いて栄養指導がなされていたかと思います。ですが、最近では食後の高血糖が問題視されており、いかに血糖値を緩やかに推移させるかが鍵となっており、糖質コントロールを重要視した栄養管理が広がりつつあります。そこで、血糖値を上げにくい糖質を用いた栄養指導や行動変容につながる栄養管理を実施している事例を取り上げながら、食後高血糖の抑制と糖質の上手な使い方を学んでいきます。