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2018年4月号
2018年4月号
特集
体温というメッセージを読み解きたい!
発熱時の食事はOK? NG?
毎月20日発行
A4判 76ページ
定価:1,188円(税込)
定期購読料:14,256円(税込)
 

今月の特集

特集   体温というメッセージを読み解きたい!
発熱時の食事はOK? NG?

患者や利用者の栄養サポートを行ううえで悩ましいのが「発熱」。 絶食が長引き必要なエネルギーが供給できなかったり、食事が開始できたあとも食欲の問題でうまくエネルギーが充足できなかったり、という悩みをもつ人は少なくないだろう。発熱時に栄養管理や食事提供をどうするかについては、「発熱」という身体からのサインの意味を正しく捉え、それぞれの現場で考えていくしかない。 早期退院をめざしているのか、療養期の重症化予防なのか、エンドオブライフでのQOL維持なのか。 発熱の病態を見極める力と、それぞれの目的に応じた栄養管理・食事提供が求められている。

解 説
発熱時のエネルギー量をどう考えるか
メカニズムを知って対応を見直そう
間藤 卓先生
自治医科大学医学部 救命救急センター・救急医学講座 教授
Scene1 リスク管理
早期退院をめざし経口摂取の可能性を模索
経腸栄養プランも含め栄養改善に努める
医療法人五星会 菊名記念病院(横浜市港北区)
Scene2 重症化予防
漫然とした栄養管理で「安定」は得られない
慢性期の患者のQOLを支える発熱への対応
IMSグループ医療法人社団明芳会 新戸塚病院(横浜市戸塚区)
Scene3 QOLの維持
最期まで口から食べるを支える
経口摂取という発熱時の選択
社会福祉法人健成会 特別養護老人ホーム加賀屋の森(大阪市住之江区)

セミナー目前!スペシャル鼎談③

高齢患者の有病率が高いサルコペニア
管理栄養士に期待されることとは?

その他注目記事!

●RD's Kitch~メニューをどうぞ~
日本赤十字社
徳島赤十字病院(徳島県小松島市)
咀嚼・嚥下障害患者へ喫食量増加を狙うアプローチ やわらか食
●今月の人〈Bright Youth〉
守屋智香子 (社会医療法人河北医療財団 河北総合病院)
●Seminar Report
丸山道生先生連載100回記念セミナー
●Leader's School
【Lesson1】   フィジカルアセスメントから画像診断まで
臨床栄養管理のスキルアップ講座
谷口英喜 (神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科 教授)

【Lesson2】   在宅患者を支えて看取る栄養評価と
マインドアセスメント
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

【Lesson3】   明日から実践できる症例の見極め方
~急性期から慢性期まで~
佐藤亮介 (社会福祉法人函館厚生院 函館五稜郭病院 管理栄養士)
●栄活!
一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
横山奈津代
二 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める
真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識
林 宏行
五 時代の空気を読む
藤井将志
六 食べることの希望をつなごう
豊島瑞枝
七 お世話するココロ
宮子あずさ
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百二十話 「懐かしき味」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第57回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部食物栄養学科講師 管理栄養士)
●Event report
栄養経営士九州支部研究会を開催
●フードサービス最前線
独立行政法人 地域医療機能推進機構 群馬中央病院(群馬県前橋市)
入院前から退院後まで食事をサポート
口から食べる幸せを地域全体へ広げる
●われらHAPPYとどけ隊
ハレの日の食事を皆で楽しみたい!
嚥下食をフレンチで堪能
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第53回〉
レクリエーション よもぎの蒸しまんじゅう

次号予告 2018年5月号(2018年4月20日 発行)

特集   QOL向上につなげる!
排便コントロールの栄養管理

便秘や下痢の対処には薬剤を使用するアプローチのほかに、食物繊維や乳酸菌を使ったアプローチがある。下剤による腸内細菌叢の機能低下を防ぐためにも、なるべく食品を活用したプレバイオティクス、プロバイオティクスによる症状の改善に取り組もうと、試行錯誤している読者は少なくないだろう。しかし、速効性のある薬剤の代わりに食品による排便コントロールを提案しても、なかなかうまく通らない......そんな声も聞かれる。そこで、本特集では、食品を活用した排便コントロールでQOLの向上などのアウトカムにつなげている取り組み例を紹介していく。