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人間性豊かな活力のある地域社会の創造をめざす 総合ヘルスケア情報企業

2018年5月号
2018年5月号
特集
入口も出口も私たちの責任
ファイバー食で守る
トイレの質~QOT~
毎月20日発行
A4判 84ページ
定価:1,188円(税込)
定期購読料:14,256円(税込)
 

今月の特集

特集   入口も出口も私たちの責任
ファイバー食で守るトイレの質~QOT~

抗菌薬による下痢や、下剤による水様便など、病院・介護保険施設の別なく共通の大きな課題となっている、排便障害。 これまで排便障害は「排泄ケア」という言葉があるとおり、「ケア」の領域であり、看護師や介護職員の領分とされてきた。 しかし近年は、プロバイオティクスやプレバイオティクスによる排便コントロールへの注目が高まっており、管理栄養士が介入すべき領域へと変化してきている。 排便障害はQOLを損なう大きな要因の1つでもある。トイレの質Quality Of Toiletを守り、QOLを維持するためにできることは何か、考えていこう。

解 説
排便障害の基礎を学び
適切な対処法で改善に導こう
吉田貞夫先生
医療法人ちゅうざん会 ちゅうざん病院 副院長/金城大学 客員教授
QOT1
直腸がん患者が抱える術後排泄障害
外来アプローチで患者サポートを実施する
古田 雅
東邦大学医療センター大森病院 栄養部 栄養管理室 室長
QOT2
下剤の適正化と食品活用のダブルアプローチ
チームでケアする側・される側の負担とコスト削減をめざす
大熊 悟
社会福祉法人奉優会 特別養護老人ホームかわいの家 栄養課
QOT3
栄養の"出口"への意識も大切!
排便コントロールに積極的にかかわる
佐々木友紀
社会福祉法人奉優会 特別養護老人ホーム奉優の家 栄養課 主任
Message
便性状の改善のみをめざすのではない
尊厳のある排泄ケアの実現が大事
岩上広一施設長
社会福祉法人正吉福祉会 世田谷区立きたざわ苑

セミナー目前!スペシャル鼎談④

認知症だからこそ栄養ケアを!
栄養状態の改善を図り
認知機能の向上につなげよう

その他注目記事!

●RD's Kitch~メニューをどうぞ~
医療法人財団 織本病院(東京都清瀬市)
味気のない食事から脱却するでんぷん製品の活用
低たんぱく質食
●Opinion Interview
胃の不快感が生じる機能性ディスペプシア
LG 21 乳酸菌による症状軽減に期待
●Leader's School
【Lesson1】   フィジカルアセスメントから画像診断まで
臨床栄養管理のスキルアップ講座
谷口英喜 (神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科 教授)

【Lesson2】   在宅患者を支えて看取る
栄養評価とマインドアセスメント
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

【Lesson3】   明日から実践できる症例の見極め方
~急性期から慢性期まで~
桐谷裕美子 (船橋市立リハビリテーション病院 管理栄養士)
●栄活!
一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
横山奈津代
二 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める
真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識
林 宏行
五 時代の空気を読む
藤井将志
六 食べることの希望をつなごう
豊島瑞枝
七 お世話するココロ
宮子あずさ
●Seminar Report
食事のおいしさを引き出しながら
減糖・減塩につなぐアミノ酸の活用
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百二十一話 「非日常の食事」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第58回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部食物栄養学科講師 管理栄養士)
●JSPEN 2018 REPORT
経営的視点に立った栄養マネジメント理論と実践
●模擬NSTカンファレンスセミナーReport
診療報酬改定に合致したタイムリーなテーマ
学ぶではなく考えるからこそしっかり身につく
●フードサービス最前線
社会福祉法人 大和会 特別養護老人ホーム愛生苑(東京都多摩市)
最後までおいしく口から食べて
自分らしく生きるを栄養ケアで支える
●今月の人〈Bright Youth〉
福原由美 (医療法人社団 圭恵会 すずらんクリニック)
●世界の病院食・術後食〈第102回〉
高瀬麻以(医療法人財団 緑秀会 田無病院 教育研究担当)
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第54回〉
レクリエーション かんたんこぼれおはぎ

次号予告 2018年6月号(2018年5月20日 発行)

特集   キーワードは医療・介護の連携と重症化予防
ダブル改定のポイントと今後の栄養管理業務

今年4月、診療報酬改定と介護報酬改定のダブル改定が行われた。本ダブル改定は、医療と介護の連携を強く押し出したものとなった。その連携と同じくキーワードとなるものが重症化予防である。それは具体的にどのようなことか? 解説と事例をもとにダブル改定後の栄養管理業務の今後について考察する。