2018年12月号
特 集
摂食嚥下のターニングポイント
ペースト食を本気で考える
◆ 毎月20日発行
◆ A4判 80ページ
◆ 定価:1,188円(税込)
◆ 定期購読料:14,256円(税込)
◆ A4判 80ページ
◆ 定価:1,188円(税込)
◆ 定期購読料:14,256円(税込)
今月の特集
特集 摂食嚥下のターニングポイント
ペースト食を本気で考える
2018年度の診療報酬・介護報酬のダブル改定では、栄養関連の各種様式に嚥下調整食の提供の有無と、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013(学会分類2013 )のコードを記載する欄が設けられた。 地域で高齢者を支えるという至上命題を前に、嚥下調整食の物性の共通認識がいっそう求められている。 この共通認識は適切な物性の理解があってこそだが、嚥下調整食の中でも「わかりにくい」という声が上がるのがコード2(ペースト食)である。 そこで本特集では、ペースト食の意義を考えるとともに、急性期後の回復期におけるペースト食の役割と、療養期におけるペースト食の役割を、事例を通じて示していく。
- CONTENTS
- 解説 共通の基準での施設間連携が急務です
- 今だから聞きたい! 学会分類2013 Q&A
- 栢下 淳 先生(県立広島大学 人間文化学部 健康科学科 教授)
- 検証 コード2-1と2-2を分ける境界線はどこ?
- 600μmのメッシュを使って検証しました!
- 事例1 患者の望む退院先の生活へ向け
- 咀嚼へ至るステップとしてペースト食を活用
- 医療法人社団心和会 新八千代病院(千葉県八千代市)
- 事例2 オリジナルの「手づくり流動食」を提供し
- 利用者の生きる気力を支える
- 社会福祉法人同胞互助会 特別養護老人ホーム愛全園(東京都昭島市)
- Topic ペーストはとろみの物性と類似する
- とろみの客観的評価を実践しよう
- 栢下 淳 先生(県立広島大学 人間文化学部 健康科学科 教授)
その他注目記事!
- ●RD's Kitchen~メニューをどうぞ~
-
嚥下食Ⅱ(ソフト食)
熊本リハビリテーション病院(熊本県菊池郡) - ●フードサービス最前線
-
医療法人社団 明芳会
横浜旭中央総合病院(横浜市旭区) - ●SPECIAL REPORT
-
市販品を活用した食事サポートで
シームレスな食支援を実現!~介護施設編~
介護老人保健施設 ケアセンター南大井(東京都品川区) - ●Leader's School
-
【Lesson1】 フィジカルアセスメントから画像診断まで
臨床栄養管理のスキルアップ講座 - 谷口英喜 (社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 患者支援センター長)
-
【Lesson2】 在宅で患者を支えて看取る栄養評価と
マインドアセスメント - 岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)
-
【Lesson3】 明日から実践できる症例の見極め方
~急性期から慢性期まで~ - 和田美紀子 (元 医療法人社団 好仁会 滝山病院 栄養科主任)
- ●Recommendation Report
-
すべての食品事業者が対象!
食品衛生法改正によるHACCPの制度化 - ●栄活!
- 一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
- 横山奈津代
- 二 命に向き合う在宅医療物語
- 永井康徳
- 三 プレゼンテーション力を高める
- 真壁 昇
- 四 栄養士が知っておくべき薬の知識
- 林 宏行
- 五 時代の空気を読む
- 藤井将志
- 六 食べることの希望をつなごう
- 豊島瑞枝
- 七 お世話するココロ
- 宮子あずさ
- ●Event report
-
マルタマフーズグループ
第1回 からだいきいきレシピコンテスト - ●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
- 第百二十八話「多様性と肥満」
- ●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第65回〉
- 患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
- 田村佳奈美(福島学院大学短期大学部 食物栄養学科講師 管理栄養士)
- ●TOP INTERVIEW
- 中村丁次(公益社団法人 日本栄養士会会長/公立大学法人 神奈川県立保健福祉大学学長)
- ●今月の人〈Bright Youth〉
- 泉 俵太 (医療法人徳洲会 和泉市立総合医療センター)
- ●TREND NEWS
-
①第3回 全国介護福祉総合フェスティバルin福岡
②第7回「全国医療経営士実践研究大会」札幌大会 - ●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第60回〉
-
低たんぱく質 コーヒーシュガーリーフパイ
ほか
次号予告 2019年1月号(2018年12月20日 発行)
特集 変化する食べる力の再評価
~1つの物性を続けていませんか?~
患者・利用者の希望するゴール設定は、入院時・入所時から変更する場合が多く、その際に判断材料となるのが"嚥下機能"だ。 在宅ないしは施設に戻る際「食べられない=戻れない」となることも多く、食べることが鍵となってくる。 だが、その食べるための再評価や食形態の調整は誰が・いつ・どこで行っているのだろうか? そもそも、しっかりとした再評価はなされているのだろうか? そこで、再評価の重要性とゴール設定について、事例を通して伝えていく。