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2019年6月号
2019年6月号

特 集

嚥下調整食の確度を高めよう

成果につなげる食べる口の見方

毎月20日発行
A4判 76ページ
定価:1,188円(本体1,100円+税8%)
定期購読料:14,256円(本体13,200円+税8%)
 

今月の特集

特集   嚥下調整食の確度を高めよう
成果につなげる食べる口の見方

診療報酬と介護報酬の両方の栄養加算関係の帳票類のすべてにおいて、嚥下調整食のコードの記載が必須となり、嚥下調整食への取り組みはすべての管理栄養士にとって必須の業務となった。 しかし、経口維持加算の算定率は伸び悩み、嚥下調整食の取り組みが思うような成果につながっていないことが推察される。 本特集はこの状況を踏まえ、「生活の場での評価」をキーワードに、経口摂取の維持・移行という成果を出せる嚥下調整食の実践方法を紹介する。

CONTENTS
解説 :いつものものを、いつものところで、いつものように
食べている様子を観察することが
その方の食べる口についての適切な評価につながる
菊谷 武 氏 日本歯科大学 口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長
アプローチ編❶:嚥下機能評価に基づいた食事で
口腔がん手術患者のリハビリに貢献する
豊島瑞枝 氏 東京医科歯科大学歯学部附属病院
アプローチ編❷:誰もやらないなら私がやるしかない
必要に迫られて実施した頸部聴診
阿部咲子 氏 医療法人社団 伊純会グループ 介護老人保健施設スカイ
実践編
管理栄養士が知っておくべき
嚥下機能評価のポイント
黄金井 裕 氏 日本医科大学多摩永山病院 言語聴覚室

その他注目記事!

●特別企画
あの時の失敗が今につながっている
栄養指導で患者さんから教わったこと
●RD's Kitchen~メニューをどうぞ~
減塩食
医療法人友愛会 盛岡友愛病院(岩手県盛岡市)
●フードサービス最前線
社会医療法人財団石心会 埼玉石心会病院(埼玉県狭山市)
●Leader's School
【Lesson1】    フィジカルアセスメントから画像診断まで
臨床栄養管理のスキルアップ講座
谷口英喜 (社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 患者支援センター長)

【Lesson2】    在宅で患者を支えて看取る栄養評価と
マインドアセスメント
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

【Lesson3】    疾患ごとに学ぶべきこと
-管理栄養士によるClinical Question-
佐保洸太 (社会医療法人共愛会 戸畑共立病院 栄養科 NST専門療法士)
●step by step 嚥下調整食の担い手たち
食材によって固まらなかったソフト食
ゲル化剤を見直して質の向上を実現
●Event report
"かかりつけ管理栄養士"の存在意義を
さまざまな角度から考える
●栄活!
一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
横山奈津代
二 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める
真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識
林 宏行
五 時代の空気を読む
藤井将志
六 食べることの希望をつなごう
豊島瑞枝
七 お世話するココロ
宮子あずさ
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百三十四話「点滴に思う」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第71回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部 食物栄養学科講師 管理栄養士)
●今月の人〈Bright Youth〉
温水美鶴(飯塚病院)
●栄養経営士ストーリー〈NME STORY〉
田中さや香(フジ産業株式会社 事業推進部 栄養管理グループ 担当課長)
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第66回〉
嚥下機能 抹茶のカステラ
ほか

次号予告 2019年7月号(2019年6月20日 発行)

特集   フレイル進行のリスクを見据えた
適切な糖質コントロールのあり方

糖尿病患者はフレイルの罹患率が高いことが知られており、フレイルやサルコペニアが2型糖尿病のリスクになるとともに、2型糖尿病がフレイルやサルコペニアの原因となることも指摘されている。 そのため、糖尿病患者の高齢化に伴い、フレイルのリスクを考慮した食事療法や栄養指導の実践が求められている。 本特集では、糖尿病患者のADL、QOLを長く維持するための糖質コントロールのあり方について考えていく。