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2019年8月号
2019年8月号

特 集

栄養管理に不可欠なこの一手

"シンバイオ"の達人をめざせ

毎月20日発行
A4判 72ページ
定価:本体1,100円+税
定期購読料:本体13,200円+税
 

今月の特集

特集 栄養管理に不可欠なこの一手
"シンバイオ"の達人をめざせ

免疫力や栄養素の吸収、排便など健康を支えるさまざまな因子に関係する腸内フローラ。 生まれもった細菌叢に加え、摂取する食物によって形成されるため、乳酸菌やビフィズス菌、それらの菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖などは栄養管理のうえでも注目されている。 そこで改めて、この乳酸菌と食物繊維の2つにフォーカスし、理解を深めていく。

CONTENTS
Q&A
質問者 福勢 麻結子 氏(イムス葛飾ハートセンター 栄養科)
    古田 雅 氏(東邦大学医療センター大森病院 栄養部 栄養管理室 室長)
回答者 水野英彰 先生(目白第二病院 副院長)
実践事例1
グァー豆酵素分解物を施設負担で全員に提供
腸内環境を改善してADL向上につなぐ
特別養護老人ホーム南生苑(千葉県船橋市)
実践事例2
食物繊維グアーガム分解物PHGG配合の高濃度流動食に変更
消化器症状緩和と業務改善を実現
特別養護老人ホームせきこもれび(岐阜県関市)
実践事例3
難渋する下痢対応の新たな一策
乳酸菌発酵成分で良好な成果を挙げよう
日高隆信 先生(東京蒲田病院 副院長 兼 診療部長)
TOPICS
新食材"AOF 米ヌカパウダー"の活用で
腸内環境改善への新たな可能性

その他注目記事!

●RD's Kitchen~メニューをどうぞ~
エネルギーコントロール食
独立行政法人 社会医療法人社団正志会 花と森の東京病院(東京都北区)
●Leader's School
【Lesson1】    フィジカルアセスメントから画像診断まで
臨床栄養管理のスキルアップ講座
谷口英喜 (社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 患者支援センター長)

【Lesson2】    在宅で患者を支えて看取る栄養評価と
マインドアセスメント
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

【Lesson3】    明日から実践できる症例の見極め方
~急性期から慢性期まで~
齊藤大蔵 (社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス
海老名総合病院 医療技術部 栄養科 主任)
●Special Report
簡便に作れるお茶ゼリーの活用で
円滑な水分補給を促し脱水症予防に寄与する
●栄活!
一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
横山奈津代
二 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める
真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識
林 宏行
五 時代の空気を読む
藤井将志
六 食べることの希望をつなごう
豊島瑞枝
七 お世話するココロ
宮子あずさ
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百三十六話「90歳前後の制限食」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第73回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部 食物栄養学科講師 管理栄養士)
●第9回 嚥下食レシピ大賞
受賞施設のご紹介
●嚥下調整食づくりの悩みを解消する
"栄養補助食品"徹底活用術
●今月の人〈Bright Youth〉
新井章恵(医療法人社団 嬉泉会 春日部嬉泉病院)
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第68回〉
低糖質 シトラスマンゴークレープ
ほか

次号予告 2019年9月号(2019年8月20日 発行)

特集 骨格筋の維持につなげる
疾患別アミノ酸活用術

急性イベントを発生した高齢者は低栄養状態にあり、ADLを低下させないために骨格筋を維持すること、すなわち、たんぱく質を十分量摂取することが重要となってくる。一方で、腎不全や慢性閉塞性肺疾患、寝たきりによる褥瘡など、たんぱく質の摂取量をどうコントロールしていいか、判断が難しい症例も少なくない。そこで、本特集ではたんぱく質をアミノ酸レベルで考え、疾患と組み合わせたアミノ酸の効果的な摂取方法および活用術を探っていく。

栄養士応援企画 忘れられない患者さんの言葉

管理栄養士として働くなかで、印象に残っている患者や利用者からの言葉がある人は多いのではないだろうか。本企画では励みになった言葉や、ターニングポイントとなった厳しい言葉などを、エピソードと一緒に紹介する。