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2020年1月号
2020年1月号

特 集

"食べやすくて高栄養"をめざす

「お粥改革」の実践!

毎月20日発行
A4判 72ページ
定価:本体1,100円+税
定期購読料:本体13,200円+税
 

今月の特集

特集 "食べやすくて高栄養"をめざす
「お粥改革」の実践!

摂食嚥下機能の低下した高齢者にとって、適性な物性に調整されたお粥の提供が欠かせない。しかしお粥は、時間の経過やアミラーゼの影響により、付着性や凝集性が変化することで安全性の担保が容易でない。また、加水によって物性を調整するため、エネルギーやたんぱく質などの摂取量が低下し、栄養障害のリスクが高まるといった問題もある。本特集では、そうしたお粥をめぐる課題に対し、酵素入りのゲル化剤導入や栄養素の付加といった、オーダーメイドの栄養管理を実践するための取り組みについてレポートする。

CONTENTS
特別対談
物性と栄養価の課題クリアをめざそう
お粥を通して急性期の栄養管理を考える
廣瀬桂子 さん(公益社団法人 地域医療振興協会 練馬光が丘病院 医療技術部栄養室 室長)
久米直子 さん(社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院 栄養科 主任)
解 説
分粥の是非
術後の早期回復の観点では
分粥による段階的食上げは必要ない
中村文隆 医師(医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院 副院長・外科)
事例1
日々のミキサー粥提供から非常時の主食まで
酵素入りゲル化剤の活用が多様なシーン展開を実現
里見真悟 さん(医療法人社団仁寿会 中村病院 栄養科 主任)
事例2
お粥の「離水」問題への新たな一手
とろみタイプのお粥調整食品を活用
名古亜貴子 さん(上尾中央医科グループ 医療法人社団哺育会
介護老人保健施設ハートケア湘南・芦名 管理栄養士)

その他注目記事!

●RD's Kitchen~メニューをどうぞ~
糖尿病食
医療法人社団 協友会 彩の国東大宮メディカルセンター(さいたま市北区)
●Seminar Report
症状の経時的変化と生活背景を見据えた新たな視点
病態を理解し、物性調整を極める
●フードサービス最前線
社会福祉法人若竹大寿会
介護老人保健施設リハリゾートわかたけ(横浜市神奈川区)
●今月の人〈Bright Youth〉
伊藤 英美子(公益社団法人 地域医療振興協会 東京ベイ・浦安市川医療センター)
●世界の病院食・術後食〈第112回〉
丸山道生(医療法人財団緑秀会 田無病院 院長)
●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第73回〉
嚥下機能 花びら餅
●Leader's School
【Lesson1】    フィジカルアセスメントから
―画像診断まで臨床栄養管理のスキルアップ講座―
谷口英喜 (社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 患者支援センター長)

【Lesson2】    在宅で患者を支えて看取る
―栄養評価とマインドアセスメント―
岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)

【Lesson3】    疾患ごとに学ぶべきこと
―管理栄養士によるClinical Question―
宮島 功 (社会医療法人近森会 近森病院 臨床栄養部 部長代理/医学博士/栄養経営士)
●Special Report
正確な評価につなぐための嚥下造影検査食へ
手早く安定して固まるゼリーを採用
●栄活!
一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
横山奈津代
二 命に向き合う在宅医療物語
永井康徳
三 プレゼンテーション力を高める
真壁 昇
四 栄養士が知っておくべき薬の知識
林 宏行
五 時代の空気を読む
藤井将志
六 食べることの希望をつなごう
豊島瑞枝
七 お世話するココロ
宮子あずさ
●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
第百四十一話「畑じまい」
●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第78回〉
患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
田村佳奈美(福島学院大学短期大学部 食物栄養学科講師 管理栄養士)
ほか

次号予告 2020年2月号(2020年1月20日 発行)

特集 多職種の視点を知り考える
認知症の食事ケア

介護施設では入所者の9割が認知症をもっているというのが当たり前となっているなか、食事提供にもケアの視点が欠かせなくなっている。では、食を通じたケアとは何なのか? 医師から見る食事ケア、看護師から見る食事ケア、リハビリスタッフから見る食事ケア、管理栄養士から見る食事ケア。それぞれの専門職の立場が考えるケアを、「食」との関係の中で考える。

栄養士応援企画 ワンステップ上の厨房業務に導く
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