2020年5月号
特 集
第一歩を踏み出すチャンス
「早期栄養介入」を実践しよう!
◆ 毎月20日発行
◆ A4判 68ページ
◆ 定価:本体1,100円+税
◆ 定期購読料:本体13,200円+税
◆ A4判 68ページ
◆ 定価:本体1,100円+税
◆ 定期購読料:本体13,200円+税
今月の特集
特集 第一歩を踏み出すチャンス
「早期栄養介入」を実践しよう!
4月の診療報酬改定において、特定集中治療室(ICU)での栄養管理を評価するものとして、「早期栄養介入管理加算」400点/日(7日を限度)が新設された。 算定のための施設基準を満たすハードルは低くはないが、今後、管理栄養士の配置加算を他の病棟へも広げていくことを視野にするならば、この加算新設を好機ととらえ、ICUのチーム医療に管理栄養士が参画していくことを、めざしていくべきだ。 本特集では、ICUでの早期栄養介入の実施を担う管理栄養士の役割を考えていく。
- CONTENTS
- 解 説
-
ドクターが答えます!
ICUでの早期栄養介入のポイント - 丸山道生 氏(医療法人財団 緑秀会 田無病院 院長)
- 早期栄養介入 特別鼎談
-
超急性期の重症患者の治療に貢献
再入室させないための栄養管理を実践しよう -
日本赤十字社医療センター
山邊志都子さん×青山道子さん×石川史明さん - 体制構築の取り組み
-
算定のための課題を洗い出し
戦略的に体制を整えていこう - 秋山好美 氏(社会医療法人財団 石心会 埼玉石心会病院 栄養部 部長)
- 実践例 ~たんぱく質活用の取り組み~
-
早期経腸栄養にプラス!
たんぱく質の喪失をパウダーで補う - 地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区)
その他注目記事!
- ●RD's Kitchen~メニューをどうぞ~
-
エネルギーコントロール食
東邦大学医療センター 大橋病院(東京都目黒区) - ●今月の人〈Bright Youth〉
- 町田千鶴(株式会社フォーラル/のぞみ薬局)
- ●フードサービス最前線
- 医療法人社団心和会
- 新八千代病院(千葉県八千代市)
- ●世界の病院食・術後食〈第114回〉
- 丸山道生(医療法人財団緑秀会 田無病院 院長)
- ●病院・施設の栄養サポートおやつ〈第77回〉
-
低糖質 バナナとアーモンドのカップケーキ
- ●Convention Report
-
なぜ今、少量高カロリー・低糖質高脂肪栄養補助食品が必要とされるのか?
~注目される脂質の有用性~ - ●Leader's School
-
【Lesson1】 フィジカルアセスメントから
―画像診断まで臨床栄養管理のスキルアップ講座― - 谷口英喜 (社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 患者支援センター長)
-
【Lesson2】 在宅で患者を支えて看取る
―栄養評価とマインドアセスメント― - 岡田晋吾 (医療法人社団守一会 北美原クリニック 理事長)
-
【Lesson3】 疾患ごとに学ぶべきこと
―管理栄養士によるClinical Question― -
齊藤大蔵
(社会医療法人ジャパンメディカルアライアンス 海老名総合病院
医療技術部 栄養科 主任) - ●TREND REPORT vol.2
-
安全かつ調理負担の少ない市販の嚥下調整食品を活用
多職種の多角的視点で在宅での食支援につなぐ - ●Special Report
-
食事によって「多剤投与」の課題解決をめざす
長期療養型病院での米ヌカパウダーの活用 - ●栄養家の心得
- 一 "その人らしさ"を支える特養でのケア
- 横山奈津代
- 二 命に向き合う在宅医療物語
- 永井康徳
- 三 栄養士が知っておくべき薬の知識
- 林 宏行
- 四 時代の空気を読む
- 藤井将志
- 五 食べることの希望をつなごう
- 豊島瑞枝
- 六 お世話するココロ
- 宮子あずさ
- ●ZOOM UP 「納豆嫌い」な関西で需要が右肩上がり
-
病院食に導入事例も増加
高品質な納豆の生産のヒミツを教えます - ●Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
- 第百四十五話「食料の備蓄」
- ●栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第82回〉
- 患者さんとの会話から栄養士のコミュニケーション力を磨く
- 田村佳奈美(福島学院大学短期大学部 食物栄養学科講師 管理栄養士) ほか
次号予告 2020年6月号(2020年5月20日 発行)
特集 食べられない原因はどこだ?
食欲不振への対応方法を探る
高齢患者が大半を占めるなか、栄養管理における大きな問題として、必要エネルギー量に対する摂取エネルギー量の不足がある。原因は一様ではないが、食べられない患者への対応に悩んでいる管理栄養士は多いだろう。考えられる食べられない原因を理解し、アセスメントによって食べられない患者を見つけ、対処していく力が求められる。そこで本特集では、入院患者の食欲の問題にどう取り組んでいくやり方があるのか、事例を通じて検討していく。