2015年11月号
特集 無理なく継続できる食事療法につなぐ 血糖コントロールのための糖尿病食の工夫 |
|
◆ 毎月20日発行 ◆ A4判 88ページ ◆ 定価:1,188円(税込) ◆ 定期購読料:14,256円(税込) |
|
▶ ご購入はこちら ▶ バックナンバー ▶ 次号予告 | |
緊急企画第2弾『ヘルスケア・レストラン』編集部PRESENTS
「栄養経営士」資格認定試験予想問題の解答と解説
2015年11月号 掲載 問題1 正解:④ (栄養経営士テキスト4「自ら考え行動する人材の育成と目標管理」Chapter 3「部門員にめざすべきゴールを示せていますか?」より)
解説:
SMARTとは、要員教育などの目標を設定する手法の1つ。①具体的(Specific=個別性、特定性)何かが明確であること、何かが特定されていること、②測定可能(Measurable=計測性、検証性)量で測れること、あるいはあとから検証可能である、完了したかどうかがわかるようになっていること、③達成可能(Achievable=実現性)現実的で、達成には特別の努力を要するものであること、④重要性(Relevant=有意味性)その目的達成が、目的達成にとって意味がある(寄与できる)こと、⑤具体的な期間(Time-bound=期間限定性)達成期間が限定され、期限が決まっていること、以上の頭文字をとったものです。したがって④の積極的は含まれません。
2015年11月号 掲載 問題2 正解:④ (栄養経営士テキスト5「チーム医療を成功させるコミュニケーション」Chapter 5「管理栄養士に必要なカルテの読み方」より)
解説:
POMRの4段階は、①基礎データの収集、②問題点リスト、③初期計画(診断計画、治療計画、教育計画)、④経過記録(Subjective data、Objective data、Assessment、Plan)となります。選択肢④の実施・チェックは入りません。
2015年11月号 掲載 問題3 正解:② (栄養経営士テキスト6「臨床スキルアップのための病態把握と栄養ケア」Chapter 4「呼吸器疾患と栄養管理」より)
解説:
血液ガス分析とは、動脈血中に含まれる酸素や二酸化炭素、pHを測定するものであり、以下の指標からなります。①pH(正常値:7.35~7.45、7.34以下をアシドーシス、7.46以上をアルカローシス)、②PaO2(酸素分圧、Torr)(正常値:80~100、60以下を低酸素血症とし、在宅酸素導入の基準値)、③PaCO2(炭酸ガス分圧、Torr)(正常値:40±5、46以上を高二酸化炭素血症)、④HCO3-(重炭酸イオン、mEq/L)(正常値:24±2、21以下は代謝性のアシドーシス、27以上は代謝性のアルカローシスの存在を示唆)、⑤BE(mEq/L)(HCO3-とともに代謝の状態を反映。
低下すると代謝性アシドーシス、上昇すると代謝性アルカローシスを示唆)。さらに説明すると、
pHが小さい→酸であるCO2が多い=呼吸性アシドーシス、もしくは酸を中和するHCO3-が少ない=代謝性アシドーシス、pHが大きい→酸を中和するHCO3-が多い=代謝性アルカローシス、もしくは酸であるCO2が少ない=呼吸性アルカローシスとなります。なお、代謝性アシドーシスの原因は、糖尿病性ケトアシドーシスや腎不全による酸の排泄不足などであり、呼吸性アシドーシスは換気不全による二酸化炭素の貯留などとなります。
一方、代謝性アルカローシスの原因は、遷延性嘔吐による胃酸の喪失、循環血液量減少、利尿剤の影響、低カリウム血症などであり、呼吸性アルカローシスは過換気による急激な二酸化炭素の喪失などとなります。選択肢②のSpO2はパルスオキシメーターで測定する動脈血酸素飽和度のこと。具体的には血液中のヘモグロビンのうち、実際に酸素を運んでいるヘモグロビンの比率のことであり、単位は%となります。
※お使いのブラウザによって、元素記号は普通の文字として表示されます。ご了承ください。