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一問一答 よろず相談
親が怪しげな詐欺にひっかかっていないか心配
一人暮らしの母が最近、あまり必要のない健康食品などを買い込んでいます。
本人は「体にいいものだし、騙されたりしていない」と言うし、
どうやらご近所の方に誘われているようです。
そのうち高額なものを買わされるのではないかと心配です。
(岐阜県 はなみずきさん 44歳)
一問一答 よろず相談 【答える人】
丸山千枝子 先生

(東京医療福祉専門学校講師)
ホームヘルパーを経て現職。ベテランヘルパーの現任研修も行う
 
お母さまのプライドを
傷つけないよう観察を


  お母さんがご自分のお金で、ご自分の意志で購入している限り、娘が「無駄なものばかり買って」とか「騙されているのよ」などと忠告しても、耳を貸さないのではないでしょうか。自分で生活費などを管理しているなら、なおさら「余計なお世話」です。

  しかし高齢者を狙った詐欺のなかには、集まった高齢者を集団催眠的な勧誘方法で高額商品を購入させる悪徳商法があります。また、認知症の症状がまだらに出ているような時は、判断力が鈍り、買うつもりのないものを購入してしまうこともあります。

  まずは実家を訪ねる機会を増やし、生活状況をさりげなく観察しましょう。購入した品物が多すぎないか、見慣れないものがあふれていないか、そして万一高額のものがあったら、クーリングオフに間に合うかどうかを調べる必要があります。

  そして販売方法などに疑問をお持ちなら、まず購入店が信頼に足る店かどうかを確認しましょう。地域包括支援センターに「こういう店で家族が物品を購入しているが、心配ないだろうか」と相談するのも有効です。「役所で問題になっていたわよ」などと伝えると、お母さまも用心するかもしれません。

  悪徳商法や詐欺かどうかを確認するには、お住まいの地域の消費生活センター(「消費生活相談室」などの名称で、都道府県ごとにあります)に電話で相談してみましょう。
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「一問一答 よろず相談」は、『かいごの学校』(現在、休刊中)より掲載したものです。