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一問一答 よろず相談
訪問介護事業者がなくなったら、今後どうなるの?
老母が訪問介護を利用していますが、来てくれているヘルパーさんから、
事業所の経営が苦しくて閉鎖するかもしれないと聞きました。
この事業所は対応もていねいで、頼りにしていたので、
今後どうなるのだろうと心配しています。
(神奈川県 FKさん 55歳)
一問一答 よろず相談 【答える人】
小竹雅子 先生

(市民福祉情報オフィス・ハスカップ主宰)
市民の立場からよりよい介護保険制度にするための連続セミナーなどを企画
 
事業所が閉鎖になっても
サービスは途切れません


  介護の現場で働く人たちの離職が増えているため、人員配置の基準をクリアできなくなったり、中小規模事業所のなかには赤字経営が限界に来たというケースもあり、事業所が休止・廃止という話を聞くようになりました。

  しかし、介護保険サービスを提供している事業所は、サービスを中止する場合には利用している人を他の事業所に紹介することが義務づけられています。ですから、事業所が廃止になってもサービスが途切れるという心配は、制度上にありません。

  ただし、紹介された事業所と新たに契約を結ぶかどうかは、利用する側の選択になります。あまり気がすすまない事業所であったり、訪問してくれるスタッフと相性が合わないということもありえます。

  ご相談では、まだホームヘルパーから聞いただけという段階ですから、心配な場合には、当の事業所に直接尋ねてみるか、居宅介護支援事業所のケアマネジャーか、ケアプランを作成している地域包括支援センターの担当者に確かめてみてください。

  事業所を替える必要があることが確認できた場合には、ケアマネジャーや地域包括支援センターから候補となる事業所について教えてもらったり、あるいはご自分で市区町村から事業所のリストやパンフレットなどを入手して、よく調べてみましょう。
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「一問一答 よろず相談」は、『かいごの学校』(現在、休刊中)より掲載したものです。