足がむくんで苦しそうな祖母 |
外出時は車いすを使用する祖母(82歳)ですが、 夜になると両足がパンパンにむくんで苦しそうです。 「腎臓が悪いから」と祖母はあきらめていますが、 むくまないための予防法はありますか? (神奈川県 STさん 31歳) |
【答える人】 佐藤富士子 先生 (大妻女子大学人間福祉学部 人間福祉学科准教授) 看護師、看護学校教員を経て現職 |
食生活の改善と血液の 循環を促進する工夫を むくみ(浮腫)とは、細胞と細胞の間にある間質液がリンパ管の機能低下などにより、体の一部や全身に著しくたまった状態をいいます。特別な病気や異常がなくても、長時間の立ち作業や、車いすに長時間乗っている場合も、下肢にむくみが起きます。 むくんでいるかどうかは、筋肉や脂肪が少ないむこうずねを親指でゆっくり押してみます。その時、指のあとが残る場合はむくみの可能性が考えられます。 むくみの予防法は、窮屈な下着や衣服、靴を身につけないようにすることが第一です。また、マグネシウムやカリウム、ビタミンが有効と言われているので、それらを多く含む食品(昆布や芋類、大豆、ごまなど)を積極的に食べるようにしましょう。 一方、塩分の取りすぎはむくみの原因になるので、塩分は控えること、そして日中は多め、夜間は少なめの水分補給をします。甘いものや味の濃い飲料も控えましょう。 もしむくんでしまったら、ベッドにあおむけになってもらい、両足の下にクッションなどを入れて心臓より高くし、血行を促します。マッサージをする時は、足先のほうから心臓に向かって行うとよいでしょう。 むくみの状態がひどい場合や、全身にみられるような時は、心臓の機能低下、リンパ性浮腫や甲状腺機能の低下なども考えられるので、医療機関を受診しましょう。 |
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「一問一答 よろず相談」は、『かいごの学校』(現在、休刊中)より掲載したものです。 |