お仕事&受験校まるわかり事典2024
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●informationこころの情報サイトストレスや心の病気という言葉をよく耳にするようになり、心の健康づくりは身近なテーマとなっていますが心の健康や病気についての理解は十分とはいえません。心の病気に適切に対処し安心して暮らしていくために、まずは心の健康や病気について知りましょう。年1回行われる精神保健福祉士国家試験に合格し、登録を行う必要があります。 国家試験の受験資格を満たす方法は複数あります。福祉系大学(4年)にて指定科目または基礎科目を履修する方法、福祉系短大(3年・2年)にて指定科目または基礎科目を履修し、相談援助実務(1年・2年)を行う方法、社会福祉士登録者が短期養成施設等(半年以上)を履修・卒業する方法、相談援助実務(4年以上)を行い一般養成施設等(1年以上)を履修・卒業する方法等があります。石川県で最も所属が多いのは医療機関です。精神科病院等に所属し、福祉の専門職として様々な悩みや生活の問題を抱えた方々からの相談、退院や社会参加に向けての支援を行っています。 また障害者施設等に所属している方も多く、相談支援専門員・サービス管理責任者・生活支援員・世話人・就労支援員等として働きながら、施設利用者の「その人らしい暮らし」の実現に向けて支援を行っています。 その他、高齢者施設・行政機関・教育研究機関等、近年ではより様々な分野で活躍しています。『こころの情報サイト』はこちらへ→協力:石川県精神保健福祉士会※令和2年度精神保健福祉士就労状況調査 公益財団法人社会福祉振興・試験センター職種紹介Mhsw/Mental Health Social Worker精神保健福祉士とは、1997年に誕生した精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。現在、日本全国では約102,069名の登録者がいます(社会福祉振興・試験センターより)。 こころの病気を負うことにより様々な障害を抱えた方々(精神障害者)が、精神科病院その他の医療施設、又は社会復帰の促進を図ることを目的とする施設等で、生活問題や社会問題の解決のための援助や社会参加に向けての支援活動を通して、その人らしい暮らしの獲得を目標としています。 精神保健福祉士は、1950年代から精神科医療機関で活躍してきた精神科ソーシャルワーカー(PSW:PsychiatricSocialWorker)が基盤となっています(ちなみに石川県では1968年に初めて精神科病院にPSWが配置されました)。 わが国では、精神障害者に対する社会復帰や社会参加支援の取り組みは、他の先進国と比べて著しく立ち遅れていた状況が長年続いてきました。近年、地域社会で私たちと同じ一人の市民として暮らすための様々な支援制度や仕組みが、少しずつ整いつつあります。 高ストレス社会といわれている現代、社会福祉学を学問的基盤とする福祉の専門職として、医療・保険・福祉にまたがる領域で活躍する精神保健福祉士の役割は、ますます重要になってきています。41詳しいインタビューはこちらから精神保健福祉士とは、精神保健福祉領域のソーシャルワーカーの国家資格です。広く国民の精神保健保持に資するために、医療、保健、福祉等、様々な領域で活躍することが期待されています。●資格の合格率●30代のおおよその年収精神保健福祉士とはどんな資格ですか?Interview社会活動の制限に向き合い、一緒に解消し、回復の喜びを一緒に見守っていく高井 晃 さん社会医療法人財団松原愛育会松原病院 デイケアセンターすみれ台石川県立金沢西高等学校卒金城大学 社会福祉学部社会福祉学科/日本医療福祉専門学校卒 精神保健福祉士になるにはどうしたらよいですか?どんなところで働いていますか?またどのような役割を行っていますか?気になるアレコレ精神保健福祉士Q.A.Q.A.Q.A.70.4% 前後385万円

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