『H&F 2016年3月号』P29掲載 解答&解説
雑誌に掲載の「介護福祉経営士2級試験予想問題」確認テストの解説です。
実際のページを見ながら、受験学習の復習にお役立てください。
(問題文は誌面に掲載しています)
- 問1
- 〔解答〕④
- 〔解説〕(基礎編Ⅱ 第1巻「医療を知る」より)
看護師の国家資格は、その受験資格に必要な単位を修得し、かつ国家試験に合格した者に与えられます。看護師とは「厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者」(保健師助産師看護師法第5条)。「療養上の世話」は看護師自らの判断に基づき行えますが、「診療の補助」は医師又は歯科医師の指示が必要です(同法第37条)。一方、准看護師は「都道府県の免許を受けて医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者」(同法第6条)。介護保険施設における配置基準では准看護師でも認められています。 - 問2
- 〔解答〕②
- 〔解説](基礎編Ⅱ 第2巻「診療報酬制度/介護報酬請求事務」より)
介護サービス事業者の育成・支援を目的とする「指導」と、各種情報により指定基準違反が疑われ実地検査の必要があると認められた場合に行われる「監査」は、明確に区分されています。
①設問のとおり。指定基準違反が認められる場合、またはその疑いがあると認められる場合に行われます。
②事業者を集めて実施するのは「集団的指導」です。指定事務の説明、法改正の周知及び理解の促進、適正な介護報酬請求事務指導などを目的に行われます。
③設問のとおり。職員や利用者等からの通報、苦情、相談等に基づく情報も対象となります。
④行政処分は「報告等」「改善勧告」「改善命令」「指定の効力の全部または一部停止」「指定の取り消し」の順に重くなっています。
⑤国保連合会に構築されたシステムで、介護給付費の情報、医療情報との突合情報、縦覧点検情報をもとに不適正な介護給付の抽出に活用するために運用されています。