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     管理栄養士・栄養士のみなさんは、医療・福祉はじめさまざまな制度のなかで仕事をしています。めまぐるしく変化する制度をきちんと理解していくためのアドバイスを専門家にしていただきます。

    医療制度の変化についていけないんですが・・・・・・
    診療報酬改正に伴う食事・栄養関連の加算の創設や廃止など、めまぐるしい変化についていけずに不安です。医療制度を深く理解するにはどうしたらいいでしょうか?(病院管理栄養士)

    まずは厚生労働省から出ている「診療報酬改定について」を熟読しましょう。制度についてわからない部分があったら、診療報酬を熟知している医事課のスタッフに聞き、医療のことで疑問点が沸いたら各職種に相談してください。
     栄養関連でわからないことがあれば、(社)日本栄養士会が行う勉強会に参加してください。新しい制度にすぐさま対応できるように、全国の管理栄養士をバックアップする情報を発信しています。平成18年に栄養管理実施加算が創設されたとき、全国病院栄養士協議会では全国7地区で研修会を開き、神奈川県でも県病栄協主催の研修会を各ブロックでそれぞれ行いました。そこでは制度理解のほか、栄養管理計画書の書き方、記載すべき項目、医師に確認しなければならない点など、事細かに何度でも、皆さんが理解できるまでお伝えしています。研修に参加していると、なぜこの加算ができたのか、なぜあの制度は廃止されたのか、議論することもできます。
     そのときどきで、社会が必要としているものに加算は付き、すでに妥当ではないと判断されれば消えていくものです。制度が変わる理由がわかってくると、栄養の世界の流れが見えてきます。そうなれば、めまぐるしい変化に翻弄されることもなくなると思います。
     現在の加算があるのは、管理栄養士の働きが認められてきた証。先輩方が何もない大地のようなところに、管理栄養士の道筋を付け、国に働きかけ成果を出し、広く立派なものにしてきたのです。若い管理栄養士は、厳しい試練に苦しむことも多いでしょう。しかし、ここであきらめるのではなく、「先輩が築いてきた道をもっと立派にするぞ」という気持ちをもってほしいと思います。
    (回答者:梅澤眞由美先生□横浜船員保険病院 栄養管理室室長)