
最新号『最新医療経営 PHASE3』6月号 VOL.502
特集 選ばれなければ淘汰へ 医療機関の命運を握る看護戦略
特集 選ばれなければ淘汰へ 医療機関の命運を握る看護戦略
わが国では、2040年に向けて人口減少と高齢化が急速に進む中、医療や介護の複合的なニーズが高まる一方で、その支え手が減少することが見込まれる。特に、地域医療を支える看護職員の確保の重要性はより高まっている。公益社団法人日本看護協会(東京都渋谷区、秋山智弥会長)が26年3月に発表した「2025年看護職員実態調査」によると、同会の看護職員に働き方の意向について尋ねたところ、看護職として働き続けたいという回答は約6割で、21年の前回調査より5%低下した。このことは、看護職から離れる懸念が高まっていることを意味する。秋山会長は26年4月16日に開催した26年度記者会見において、「看護職員一人一人が、ライフスタイルやライフステージに応じて、自分の望む働き方で専門性を発揮できる労働環境の確立は、ウェルビーイングはもとより、就業継続や夜勤者確保の点でも極めて重要」と述べた。本特集では、看護職員が将来に向けてその力をいかんなく発揮し社会に貢献していくために医療機関が考えるべき看護戦略について考察する。
- 日本看護協会
- 夜勤に対する労働安全と処遇改善を要望
- 株式会社フォニム
- エンジニア集団が挑む「潜在看護師」復職の新たな形
- 名古屋掖済会病院・えきさい看護専門学校
- 看護学生にコーチングワークショップを初開催
看護師としての実践力を高め地域を支える
医療経営士とともに歩む 医療の今日と明日
病院とリスクマネジメント
-
病院建て替えの事態に陥った熊本市民病院
職員のモチベーションを維持し
新病院の経営改善に取り組む -
熊本市民病院院長(当時)
髙田 明
2016年4月の熊本地震で甚大な被害を受け病院避難の事態に陥った熊本市民病院では、本震発生の13時間後には入院患者を全員避難させた。一部の入院機能と外来で診療を続け、19年に「災害に強い病院」の拠点として移転、建て替えを完了。25年には災害拠点病院の指定を受けた。建て替え工事中、機能縮小のため遠方も含む他院や行政機関に出向した職員たちは新病院完成とともに同院に戻り、災害に強い病院の運営に尽力している。地震発生当時院長(病院事業管理者兼務)を務め、現在は顧問として職員を導く髙田明氏に話を聞いた。
次号予告 2026年7月号 VOL.503(2026年6月10日 発行)
特集 中東情勢から考えるリスクマネジメント(仮題)
2026年2月に始まったイラン・中東情勢をめぐる問題は、エネルギー市場に世界的な影響を及ぼしている。そしてこの問題が、日本の医療現場を支える医薬品や医療機器、医療物資などの供給にも波及しつつある。本特集では、リスクマネジメントの観点から持続可能な取り組みについて多方面から考察する。



fujisan


