
最新号 『ヘルスケア・レストラン』6月号
特 集 複雑な病態をどう読み解くか? 高齢糖尿病患者の栄養指導

特 集 複雑な病態をどう読み解くか? 高齢糖尿病患者の栄養指導
本特集で吉田貞夫氏が解説されているとおり、高齢糖尿病患者の数が増加しています。こうした患者の多くは、慢性腎臓病や心不全、認知症などの慢性疾患を複数併発しており、その治療に難渋することが少なくないです。これらの患者の栄養食事指導については、管理栄養士が単独で担当しても思うような結果につながらないこともあるでしょう。本特集では、高齢糖尿病患者の病態と心理面を解説し、そのうえで具体的にどうアプローチすべきか、現場の事例をもとに考察します。
- 解説
- 切っても切れない?
高齢者の栄養状態と糖代謝異常の関係
吉田貞夫氏 (医療法人ちゅうざん会 ちゅうざん病院 副院長/金城大学 客員教授/
一般社団法人 日本栄養経営実践協会 理事)
- Interview
- 血糖管理と骨格筋維持の両方をめざす
高齢患者に寄り添う栄養食事指導のあり方
西村一弘氏(駒沢女子大学 人間健康学部 健康栄養学科 教授/
公益社団法人 東京都栄養士会 会長/社会福祉法人 緑風会 緑風荘病院 運営顧問)
- 事例1
- 高齢患者のQOLに配慮しながら
継続的な栄養指導を実践
広域医療法人 輝山会 輝山会記念病院(長野県飯田市)
- 事例2
- メリハリをつけた食事療法をサポートしながら
糖質代替食品の活用で継続した血糖コントロールを実践する
大柳珠美氏(医療法人社団 友徳発心会 ひめのともみクリニック/
水道橋メディカルクリニック 管理栄養士)
その他注目記事!
RD's Kitchen~メニューをどうぞ~
- 普通食
- 医療法人 喬成会 介護老人保健施設オアシス21(北海道石狩市)

超強化型老健として、利用者の在宅復帰支援に力を入れる介護老人保健施設オアシス21。利用者の円滑な在宅復帰をめざすうえでは、栄養状態に配慮しながらADL の維持・向上が重要な鍵となります。食欲不振を来しやすい高齢者だが、同施設では管理栄養士や調理スタッフなど、多職種が力を携え利用者の食支援に努めています。QOLにも配慮しながら“オアシス印”のおいしい食事で、利用者の笑顔を引き出す食事サービスに取り組んでいます。

今月の人〈Leading person〉
- 乕間 美帆
- (マルハニチロ株式会社 食材流通ユニット
メディケア・コントラクト営業部 事業企画課/管理栄養士)
疾患別栄養管理実践講座DVD
- ポイント解説
- 褥瘡の病態とその評価法を知り
栄養管理のあり方を習得する

今回は「疾患別栄養管理実践講座DVD」シリーズ通算第8巻となる「褥瘡」について、そのポイントを解説します。褥瘡の治療においては、適切な栄養管理が必須となります。具体的にどうアプローチしていくべきか、しっかりと学んでいきましょう。

病院・施設の栄養サポートおやつ〈番外編〉
- たんぱく質強化
- ヨーグルトムースのフルーツサンド
その他
- Leader's Schoo
- 【Lesson1】
- フィジカルアセスメントから画像診断まで臨床栄養管理のスキルアップ講座 谷口英喜(社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 患者支援センター長)
- 【Lesson2】
- 食べるをつなぐ歯科医師の訪問診療-歯科と栄養の連携- 五島朋幸(ふれあい歯科ごとう 代表)
- 【Lesson3】
- 症例を読み解くキーポイント 横手隆幸(社会福祉法人恩賜財団済生会横浜市東部病院 栄養部)
- ONSアウトカム
- どうしても不足しがちな高齢者の食物繊維
水溶性食物繊維粉末をおいしく添加し
喫食意欲と便性状の改善をめざす
- 栄養家の心得
- 一
- "その人らしさ"を支える特養でのケア横山奈津代
- 二
- 命に向き合う在宅医療物語 永井康徳
- 三
- 栄養士が知っておくべき薬の知識 林 宏行
- 四
- 時代の空気を読む 藤井将志
- 五
- 食べることの希望をつなごう 豊島瑞枝
- 六
- お世話するココロ 宮子あずさ
- Dr.米山診療記 患者とともに生きよう
- 第百七十話「70歳からの生き方」
- 栄養指導で"あるある!こんなこと"〈第107回〉
- 田村佳奈美(福島学院大学短期大学部 食物栄養学科講師 管理栄養士)
- Goods selection 良品学
- バックナンバー・取扱書店一覧
- From EDITORS 次号予告
次号予告 2022年7月号(2022年6月20日 発行)
特 集 「米粉粥元年」到来!
嚥下調整食を手掛けるメーカーから次々と嚥下調整食のお粥用の「米粉」が発売されている。従来、嚥下調整食のミキサー粥は、炊いたお粥にゲル化剤を添加してミキサーにかける非常に手間がかかるものだった。しかし、この「米粉」を使用したお粥は、熱湯を注いで撹拌するだけでミキサー粥ができる。これは調理の手間とコストの大幅な削減につながる。今回、農研機構イノベーション創出事業「米粉でやさしい嚥下食」プロジェクトの情報提供を行いながら各メーカーの担当者による座談会を実施。米粉のミキサー粥の有益性を発信する。